みなさま、こんにちは! 若和尚のしょうもんです。
暑さも随分やわらぎ、過ごしやすくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?
さて、本日は弘誓院境内のプチリニューアルについてお知らせしたいと思います。
場所は……お寺の玄関「総門」です!!
といっても総門が新しくなったわけではありません(笑)。
この門はもともと猿投神社の白鳳寺にあったもので、約二百年前からの姿をとどめております。
今回、リニューアルしたのは、総門の「石畳」です!!(^^♪
「石畳と言ったって、前から石畳だったでしょ……」
なんて言われるかもしれませんが、実は以前はコンクリ敷きだったんです。
(ちょっとわかりづらいかもしれませんが、下の写真をご覧ください)
写真ではわかりにくいかもしれませんが、コンクリの土台部分が浮き上がっていました。
他にも一部に亀裂が走ったり、隆起が見られました。
これらの原因はなんだろうと施工を担当していただきました丹羽造園さんと話していると、意外な犯人が判明したのでした…
その犯人とはなんと……
総門横から生えている大きな「けやきの樹」だったのでした…(驚)
けやきの根が地面を伝って、重たいコンクリを持ち上げていたのでした。
生命の力ってすごいですね…!
あやうく総門まで持ち上げられてしまいそうだったので、業者様に一部の根を切っていただきました。
さて、そんな総門下の石畳ですが、どんな風に改修されたかというと…
なんと素敵な石畳と白砂利の道に大変身!!
個人的には善導大師の説かれた「二河白道(にがびゃくどう)」みたいでめちゃくちゃ素敵だと思いました!!
ちなみに「二河白道(にがびゃくどう)」とは…
※法然上人二十五霊場第二番 高松の法然寺山門の「二河白道」
このような図(また、それを模した参道)のことをいいます。
貪りをあらわす水の川と怒りをあらわす火の川の二河にはさまれて苦しむ我々の前に現れる「ひとすじの白い道」
お釈迦様と阿弥陀様がつむいでくださるその救いの道こそが
「お念仏を唱えて極楽へと至る道」です。
今後、この道を通るたびに、お念仏のありがたさをかみしめながら歩きたいものです。
コンクリのを道こんな素敵な姿にしてくださった丹羽造園様、どうもありがとうございました。
また、工事にご協力いただいた河木興業様、そして美しい白砂利をご用意くださった丸普窯業原料様にも感謝の意を表したいと思います。
皆様がお寺の門をくぐったときに、すこしでも心軽くなられることをお祈りしております。
しょうもん 合掌
おまけ:
今回、丹羽造園様に教えていただくまで恥ずかしながら知らなかったのですが、
総門の両脇に植えられたトゲトゲの植物にも意味があるそうです。
その植物とは…
柊(ヒイラギ)です!
チクチクするし、小さくて、元気もなかったので、抜いてしまおうかと思っていたところ、
なんと邪気の侵入を防ぐ「魔除けの木」だったんですね!!
まさにお寺の表玄関にぴったりの木でした。
それをよく考えもせず抜こうとしていたとは…
無知とはおそろしい……(悲)
今後もしっかり勉強していかなくてはなと思いました…(反省)
Comments